マルは「異物」として登場する『呪術廻戦≡』の主人公、 マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリことマルは宇宙人です。
しかも両面宿儺並の力を持つ危険存在。
普通なら“敵”として扱われてもおかしくない。
しかし本作は、 そんなマルを最初から「優しい存在」として描いています。
マルは人間との対立を望んでいない
第2話で印象的なのは、 マル自身が人間との対立を避けたがっている事です。
周囲は彼を“抑止力”として扱う。
国家レベルの戦争回避の為、 少年少女に地球の命運を託している。
ですが、 マル本人はそんな大きな話を望んでいない。
ここが面白い。
周囲が勝手に恐れているだけで、 本人は友達を作りたがっている。
真剣に秘密を打ち明けた理由
第3話では、 マルが双子の弟クロスとの術式共有について話します。
本来なら秘密にすべき内容。
それでも話した理由が、
「真剣と仲良くしたいから」
というのが凄く少年漫画的でした。
『呪術廻戦』系列の作品は、 理屈や設定が複雑な一方で、 感情は驚くほどシンプルな事があります。
マルもまさにそう。
難しい世界にいるのに、 願いはただ「仲良くなりたい」。
だから読者は感情移入しやすい。
覚醒したマルの怖さ
優しい主人公である一方、 第6話では恐ろしい側面も見せます。
高齢の呪詛師を追い詰めた覚醒状態。
おそらく「理」の撹拌という、 概念に近い術式を使っている。
ここで怖いのは、 力そのものより“制御不能さ”です。
マルは暴走している。
しかも止めたのは弟クロス。
つまり、 マル自身ですら自分を止められない。
「優しさ」と「危険性」が同居している
マルというキャラクターの面白さは、
- 誰よりも優しい
- 誰よりも危険
という矛盾を抱えている事です。
これは『呪術廻戦』本編の虎杖悠仁とも重なる部分があります。
だから第6話の回想コマにいた フード姿の人物が余計に気になる。
本作は、「力を持った優しい存在は本当に救いになるのか」 を描いているのかもしれません。
クロスという存在の重要性
そして忘れてはいけないのが弟クロス。
マルの暴走を止める役割を担っている時点で、 彼は単なるサブキャラではありません。
特に第7話の入れ替わり描写。
読者に分かりやすく説明しないからこそ、 “マルとクロスが曖昧に混ざっている” 感覚が強くなる。
2人は双子というより、 一つの存在を分け合っているようにも見えます。
まとめ
マルは宇宙人であり、 兵器級の危険存在です。
しかし本質は、 誰かと仲良くなりたいだけの少年でもある。
だからこそ、 暴走した時が怖い。
『呪術廻戦≡』は、 そんな“優しすぎる怪物”を描いた物語なのかもしれません。

コメント