漫画レビュー

『呪術廻戦≡』3巻レビュー|循環する物語、その先に待っていた「明るい未来」

※この記事は『呪術廻戦≡』3巻の重大なネタバレを含みます。過去の呪術廻戦≡のレビュー記事はこちらはじめに『呪術廻戦≡』3巻は、これまで積み重ねてきた物語を見事に回収しながら、新たな未来へと繋げた最終巻でした。本編『呪術廻戦』のキャラクターた...
物語構造分析

『トリリオンゲーム』9巻物語分析 ― 「投資」というテーマはいかにして1兆円まで拡大したか

はじめに『トリリオンゲーム』9巻の構成を俯瞰すると、驚くほど明確な設計が見えてきます。それは「投資」という一つのテーマが、10円から10億$、そして1兆円へと段階的にスケールアップしていく構造です。今回はこのテーマの拡大プロセスと、その裏で...
キャラ考察

『トリリオンゲーム』9巻人物分析 ― ハルとガク、対照的な2人が支え合う理由

はじめに『トリリオンゲーム』の魅力は、主人公コンビ・ハルとガクの対照的な個性が絶妙に噛み合っている点にあります。9巻では、大学デビューに失敗するガクの姿と、中東の王子すら手玉に取るハルの姿が並べて描かれ、2人の対比構造がこれまで以上に鮮明に...
漫画レビュー

『トリリオンゲーム』9巻レビュー ― 「10円の投資」が教えてくれる、人間関係という賭け

はじめにハルとガクが世界一のワガママを叶えるべく突き進む経済バトル漫画『トリリオンゲーム』。9巻では、ついにトリリオンゲーム社が東証一部上場を果たし、時価総額1兆円という物語の看板を回収する一方で、物語の核にあるのは驚くほど身近なテーマでし...
その他

何も起きない漫画がなぜ面白いのか? ― 日常描写が作品を名作に変える構造

はじめに漫画の面白さとは、一体どこにあるのでしょうか。多くの人が思い浮かべるのは、印象的な場面です。強敵との戦い。主人公の覚醒。衝撃的な展開。物語を大きく変える出来事。たしかにこれらは漫画の大きな魅力です。しかし、名作と呼ばれる作品を振り返...
漫画コラム

なぜ悪役は主人公より記憶に残るのか? ― 漫画が描く「もう一つの正義」の構造

はじめに漫画を読んでいると、不思議な現象があります。本来なら主人公が倒すべき存在である「悪役」が、主人公以上に読者の心に残ることがある。物語の中心にいるのは主人公です。読者は主人公の成長を見守り、主人公の勝利を願います。それにもかかわらず、...
物語構造分析

『スキップとローファー』6巻物語分析|「自己肯定」が全員の成長につながる理由

※本記事は『スキップとローファー』6巻までの内容に触れています。未読の方はご注意ください。はじめに『スキップとローファー』6巻では、美香の告白や山田の恋、ナオちゃんの葛藤など、さまざまな出来事が描かれます。一見すると、それぞれ独立したエピソ...
キャラ考察

『スキップとローファー』江頭美香を人物分析|「恋とかしていいんだ」が彼女を変えた理由

※本記事は『スキップとローファー』6巻までの内容に触れています。未読の方はご注意ください。はじめに『スキップとローファー』6巻で最も大きな変化を見せた人物は、江頭美香ではないでしょうか。これまでの美香は、気が強く、どこか他人を見下しているよ...
漫画レビュー

『スキップとローファー』6巻レビュー|一歩踏み出した先に見える景色が優しく描かれた青春の一冊

※本記事は『スキップとローファー』6巻の内容に触れています。未読の方はご注意ください。『スキップとローファー』6巻のあらすじバレンタインを迎え、高校1年生の冬は大きな節目を迎えます。江頭美香は、自分の気持ちと向き合い、志摩聡介へ想いを伝える...
物語構造分析

『トリリオンゲーム』8巻物語分析|なぜ作者はハルを活躍させなかったのか。「仲間」が1兆円への挑戦を動かした理由

※この記事は『トリリオンゲーム』8巻のネタバレを含みます。ハルの活躍が少ない。それは本当に物足りなかったのか『トリリオンゲーム』8巻を読んで最初に感じたのは、「今回はハルの活躍が少ない」ということでした。これまでのハルは、誰も思い付かない発...