物語構造分析

『呪術廻戦≡』は「繰り返し」の物語なのか|1巻に散りばめられた反復構造を考察

『呪術廻戦≡』には「繰り返し」が多い1巻を読んでいて気になったのが、 作中で何度も“繰り返し”が描かれている事です。毎年1年生を繰り返す子供人が争いを繰り返す世界人から奪う事の反復マルとクロスの入れ替わり同じような悲劇の再演タイトルの「≡(...
キャラ考察

マルという主人公は何者なのか|『呪術廻戦≡』が描く“優しすぎる宇宙人”

マルは「異物」として登場する『呪術廻戦≡』の主人公、 マルル・ヴァル・ヴル・イェルヴリことマルは宇宙人です。しかも両面宿儺並の力を持つ危険存在。普通なら“敵”として扱われてもおかしくない。しかし本作は、 そんなマルを最初から「優しい存在」と...
漫画レビュー

『呪術廻戦≡(モジュロ)』1巻レビュー|「分からなさ」ごと呪術廻戦を継承した問題作

『呪術廻戦≡(モジュロ)』1巻を読んで最初に感じたのは、「めちゃくちゃ難しい。でも妙に面白い」という感覚でした。設定も用語も展開もかなり複雑。 少し読み飛ばすだけで置いていかれる。それなのに、“よく分からないまま読ませる力”がある。本作は単...
物語構造分析

『スキップとローファー』3巻は“距離”が変化する物語だった|夏という季節の物語分析

3巻を読んでいて印象的だったのは、 とにかく“移動”が多いことだった。学校。 動物園。 お泊まり会。 石川県への帰省。キャラクター達が様々な場所へ移動していく。ただ、この巻の面白さは、 「どこへ行くか」だけではない。移動する中で、 キャラク...
キャラ考察

美津未はなぜ人を救ってしまうのか?|『スキップとローファー』3巻人物分析

3巻を読んで改めて思った。岩倉美津未というキャラクターは、 誰かを変えようとして動いているわけではない。でも結果として、 周囲の人の心を軽くしてしまう。それが美津未ちゃんというキャラクターの大きな魅力だと思う。美津未ちゃんの強さは「否定しな...
漫画レビュー

『スキップとローファー』3巻レビュー|夏の空気と“優しい距離感”が心に残る一冊

スキップとローファー3巻は、読んでいてとにかく“夏”を感じる巻だった。生徒会長選挙。 動物園。 お泊まり会。 石川県への帰省。 文化祭準備。次々と場所が変わっていくのに、それぞれの空気や暑さ、匂いまで伝わってくる。まるで自分も近くで一緒に過...
物語構造分析

『トリリオンゲーム』はなぜ止まらないのか|2巻から読む物語構造

『トリリオンゲーム』を読んでいると、ある感覚に気づく。とにかく止まらない。一話読めば、次を読まずにいられない。展開が速いからでも、派手だからでもない。もっと構造的な理由がある。結論から言えば、この作品は**「課題→解決」ではなく「課題→拡張...
キャラ考察

桐姫はなぜハルに惹かれたのか|『トリリオンゲーム』2巻キャラ考察

『トリリオンゲーム』2巻全体の流れについては、レビュー記事でまとめている。『トリリオンゲーム』2巻で、最も印象が変わるキャラクターは桐姫だ。常に余裕を崩さず、すべてを見下ろすように振る舞っていた彼女が、ある瞬間、明確に“心を動かされる”。そ...
漫画レビュー

『トリリオンゲーム』2巻レビュー|ハッタリが“ビジネス”に変わる瞬間

1巻ラストの“神主姿のハル”は、ただのハッタリではなかった。あの奇抜な引きは、2巻でしっかりと“意味のある戦略”として回収される。『トリリオンゲーム』2巻は、単なる逆転劇ではない。ハッタリを「勝つための仕組み」にまで昇華させた巻だ。嘘では終...
漫画レビュー

二階堂“こじらせた人間”が愛おしくなる

後半は完全に「二階堂の物語」。前半とは違って、キャラクターの関係性で読ませてくる。「うしろの二階堂」:ギャップで笑わせるまず設定がいい。クラスでは怖がられているでも中学ではモテていたこの“逆高校デビュー”という発想が面白い。さらにいいのが、...