※この記事は『呪術廻戦≡』2巻の内容に触れています。
1巻では地球人とシムリア星人の出会いが描かれましたが、2巻では両者の関係が一気に動き始めます。
文化交流や価値観の違いを描きながらも、物語は少しずつ戦争へと傾いていく展開が見どころです。
そして何より、この2巻は少年心をくすぐる一冊でした。
ドゥーラが遺したもの
前半ではマルとクロスの過去が描かれます。
二人が尊敬していたドゥーラは、「隣人」という考えを大切にし、敵対する民族とも共存するために運河を作ろうとしていました。
最初は理解できなかったクロスも、自ら頭を下げる経験を経てドゥーラの教えを理解していきます。
その後、ドゥーラは決闘で命を落としてしまいますが、彼が遺したムルや思想はマルたちの旅立ちへと繋がりました。
単なる過去編ではなく、現在の物語へしっかり繋がるエピソードだったと思います。
本編ファンなら思わずニヤリとする展開
この2巻では『呪術廻戦』本編を知っている読者なら思わず嬉しくなる場面が数多く登場します。
秤や虎杖悠仁の名前が登場したり、釘崎野薔薇の証言が語られたりと、本編のその後を断片的に知ることができます。
「あのキャラクターは今どうしているんだろう」
そんな想像を膨らませてくれる描写が多く、本編ファンほど楽しめる内容でした。
少年漫画らしい”熱さ”が詰まっている
個人的に最も興奮したのは終盤です。
決闘代理人として乙骨憂花が選ばれた瞬間は、「なんで?」という驚きが真っ先に浮かびました。
しかも憂花は明らかに死が近づいているような表情をしており、不穏さも際立っています。
さらに、ダブラに対抗するために登場したのが摩虎羅。
本編でも最強格として描かれた式神が、このタイミングで登場する展開には思わず胸が熱くなりました。
そしてダブラの術式「■■」。
発話すらできない言葉という設定や、モノローグが割れて表現される演出は、とにかく少年心をくすぐられます。
「こういう設定が好きなんだよ!」
と思わず唸ってしまいました。
気になった点
唯一気になったのは、専門用語の多さです。
ロロルカ、ムル、カリヤン、デスクンテなど、新しい単語が次々と登場するため、一度読んだだけでは理解が追いつかない場面もありました。
もちろん世界観を広げるためには必要な要素ですが、もう少し整理しながら読める構成だと、さらに物語へ入り込みやすかったように感じます。
まとめ
『呪術廻戦≡』2巻は、文化交流から戦争へと物語が大きく動き始める重要な一冊でした。
ドゥーラの遺志、クロスの成長、本編キャラクターたちのその後、そして摩虎羅やダブラの術式など、見どころは盛りだくさんです。
専門用語の多さで少し戸惑う場面はありましたが、それを上回るワクワク感があります。
設定や能力、世界観で読者を夢中にさせる”少年漫画らしさ”を存分に味わえる2巻でした。


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