2026-08

その他

何も起きない漫画がなぜ面白いのか? ― 日常描写が作品を名作に変える構造

はじめに漫画の面白さとは、一体どこにあるのでしょうか。多くの人が思い浮かべるのは、印象的な場面です。強敵との戦い。主人公の覚醒。衝撃的な展開。物語を大きく変える出来事。たしかにこれらは漫画の大きな魅力です。しかし、名作と呼ばれる作品を振り返...
漫画コラム

なぜ悪役は主人公より記憶に残るのか? ― 漫画が描く「もう一つの正義」の構造

はじめに漫画を読んでいると、不思議な現象があります。本来なら主人公が倒すべき存在である「悪役」が、主人公以上に読者の心に残ることがある。物語の中心にいるのは主人公です。読者は主人公の成長を見守り、主人公の勝利を願います。それにもかかわらず、...
物語構造分析

『スキップとローファー』6巻物語分析|「自己肯定」が全員の成長につながる理由

※本記事は『スキップとローファー』6巻までの内容に触れています。未読の方はご注意ください。はじめに『スキップとローファー』6巻では、美香の告白や山田の恋、ナオちゃんの葛藤など、さまざまな出来事が描かれます。一見すると、それぞれ独立したエピソ...
キャラ考察

『スキップとローファー』江頭美香を人物分析|「恋とかしていいんだ」が彼女を変えた理由

※本記事は『スキップとローファー』6巻までの内容に触れています。未読の方はご注意ください。はじめに『スキップとローファー』6巻で最も大きな変化を見せた人物は、江頭美香ではないでしょうか。これまでの美香は、気が強く、どこか他人を見下しているよ...
漫画レビュー

『スキップとローファー』6巻レビュー|一歩踏み出した先に見える景色が優しく描かれた青春の一冊

※本記事は『スキップとローファー』6巻の内容に触れています。未読の方はご注意ください。『スキップとローファー』6巻のあらすじバレンタインを迎え、高校1年生の冬は大きな節目を迎えます。江頭美香は、自分の気持ちと向き合い、志摩聡介へ想いを伝える...
物語構造分析

『トリリオンゲーム』8巻物語分析|なぜ作者はハルを活躍させなかったのか。「仲間」が1兆円への挑戦を動かした理由

※この記事は『トリリオンゲーム』8巻のネタバレを含みます。ハルの活躍が少ない。それは本当に物足りなかったのか『トリリオンゲーム』8巻を読んで最初に感じたのは、「今回はハルの活躍が少ない」ということでした。これまでのハルは、誰も思い付かない発...
キャラ考察

『トリリオンゲーム』8巻人物分析|「汚れを背負う覚悟」が宝田を本物の勝負師にした

※この記事は『トリリオンゲーム』8巻のネタバレを含みます。宝田は「できる営業マン」では終わらない『トリリオンゲーム』8巻で初登場した宝田は、パイレーツ証券の営業マンです。創業4年のトリリオンゲーム社を東証プライム市場へ1年で上場させる。誰も...
漫画レビュー

『トリリオンゲーム』8巻レビュー|ハルよりも仲間が輝く巻。1兆円への挑戦を支える”真面目な仕事”の価値

※この記事は『トリリオンゲーム』8巻のネタバレを含みます。ハル一人では進めない、新たなステージへ『トリリオンゲーム』8巻は、一兆円を賭けた「通信事業編」が本格的に始まる一冊です。桐姫との業務提携によって「T-REX連合」が誕生し、物語はこれ...
物語構造分析

戦争は突然始まらない──『呪術廻戦≡』2巻が描いた争いへの道筋

※この記事は『呪術廻戦≡』2巻の内容に触れています。『呪術廻戦≡』2巻を読んで強く感じたことがあります。それは、この物語が描いているのは**「戦争そのもの」ではなく、「戦争が始まるまでの過程」**だということです。戦争は、誰か一人の悪意で始...
キャラ考察

シムリア星人で一番人間らしいのはクロスだった|『呪術廻戦≡』2巻人物分析

※この記事は『呪術廻戦≡』2巻の内容に触れています。『呪術廻戦≡』2巻では、ドゥーラやダブラ、マル、乙骨憂花など、それぞれの信念を持つ人物が描かれました。その中でも私が最も印象に残ったのはクロスです。1巻では冷たく合理的な人物という印象でし...